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2026/02/12 14:56
―― 赤ワインの夜に選ばれる理由
「ワイン漬けのチーズ」と聞くと、
ワインの味がしっかり付いたチーズを想像する方が多いかもしれません。

でも実は、それは少し違います。
ウブリアーコ・ロッソ・リゼルヴァの“ワイン漬け”は、
味を足すためというより、チーズの性格を整えるための工程です。
このチーズは、イタリア・ヴェネト州でつくられるセミハードタイプ。
熟成の途中で赤ワインに漬け込まれますが、
ワインが染み込むのは主に外側だけです。
中までワイン味になることはありません。

表面には、赤ワイン由来の香りやわずかな渋みが残ります。
一方で中身は、意外なほどミルキーで穏やか。
この“外と中の差”が、このチーズのいちばんおもしろいところです。
ワインに漬けることで、表面は引き締まり、
中はゆっくりと落ち着いた熟成を進めます。
結果として、味が尖らず、噛むほどにコクが立ち上がる。
派手さはありませんが、余韻が長く続きます。

だからこのチーズは、
軽い白ワインよりも、赤ワインの夜にしっくりきます。
どちらかが主張しすぎることなく、
グラスの隣に自然に並ぶ
感覚があります。

ラクレットやトム・ド・サヴォワのようなセミハードチーズが好きな方には、
「次の一枚」としてちょうどいい存在かもしれません。
とろけすぎず、噛むほどに味が出る。
でも重たくなりすぎない。
食べ方は難しく考えなくて大丈夫です。
冷蔵庫から出して少し置き、
常温に戻してカットするだけ。
全粒粉のパンやナッツ、シンプルなグリル料理とも相性が良く、
週末の静かな晩酌時間に自然と馴染みます。
Nature Kioskがこのチーズを選んだ理由は、
派手だからでも、分かりやすいからでもありません。
夜の食卓に、ちゃんと居場所があると感じたからです。
ワイン漬けは、味付けではなく、調律。
赤ワインをゆっくり楽しみたい夜に、
そっと寄り添う一枚です。
興味のある方はこちらからどうぞ!