自然のリズムに合わせ、牛の持ち味をそのまま生かす。北海道・標茶町の小さな牧場から。

北海道・標茶町にある長坂牧場は、“牛が牛らしく過ごせる環境こそ、よいミルクにつながる”という信念のもと、放牧を中心とした酪農を続けています。

夏は青々とした草原を歩きながら好きな時に草を食べ、冬は自家牧草を中心にした発酵飼料を食べて過ごす。 四季の移り変わりに合わせて牛たちが自然なリズムで生活できるよう、 丁寧に環境を整えることが牧場の大切な仕事です。

さらに、搾乳された生乳は牧場敷地内の工房へ直送され、ほとんど空気に触れないままチーズづくりへ。 輸送による酸化や温度変化を極力排除することで、 牛乳本来の“まっすぐ澄んだ味”をそのままチーズへと閉じ込めています。

長坂牧場が目指しているのは、 「国産チーズの枠に収まらない、世界に通用する味」。 ただの加工品ではなく、 “土地の個性と、牛の健康がそのまま味になるチーズ” を追求し、 一つひとつの作業に手を抜きません。

毎日の草づくりから乳づくり、そしてチーズづくりまで。 すべての工程を一貫して行うのは、 “誰が作ったかが見える食べものを届けたい”という思いがあるから。

自然の力を借りながら、職人の手で丁寧に育てられたミルクの味わい——。 それこそが〈みのり〉の土台であり、揺るぎない価値です。

黒こしょうの香りがふわり。旨みとスパイスの調和

〈みのり こしょう〉の風味は、放牧期間中のミルクだけで仕込むという希少なスタイルから生まれます。 草を食べて育つ牛のミルクは成分が安定し、ハードタイプに向く“締まりのある”質感に。黒こしょうを自然に混ぜ込むことで、ミルクの旨みとスパイスの香ばしさがやわらかく重なります。

表面に見える自然な黄金色は、牧草に多いβカロテン由来で、放牧ミルクならではの特徴です。 工房は牧場と同じ敷地にあり、搾乳後すぐのフレッシュなミルクを使用。輸送による酸化が少なく、ミルク本来の香りがいきた仕上がりになります。

黒こしょうのやさしい刺激と、ミルク由来のナッツ香・まろやかなコク—— 素材そのものの力をいかした、国産では貴重な“スパイス入りハードタイプ”です。

切る・のせる・温める。味の広がりを楽しめる万能タイプ

・ カットしてそのままおつまみに。黒こしょうの風味がふわっと広がる。
・ 軽く温めるとスパイスが立ち、ミルクの甘みが引き立つ。
・ パスタやサラダの仕上げにのせると、香りが料理を引き締める。
・ チキンソテー・グリル野菜・卵料理にも相性が良い。
・ クラッカーやハード系バゲット、ナッツ類とのペアリングも絶妙。

スパイスと相性の良い、お酒と料理と

・ ビール（ペールエール・IPA）：黒こしょうの香りと良く合う
・ 白ワイン（シャルドネ・ソーヴィニヨンブラン）：爽やかな香りとコクが調和
・ 赤ワイン（ピノノワール・ガメイ）：果実味が余韻をやさしくまとめる
・ 蜂蜜・ナッツ・バゲット：大人のアペロに
・ グリルチキン・ローストポーク：スパイスの香りを引き立てる料理に最適

自然のリズムに寄り添う、大人のための食卓へ

Nature Kioskは、 “自然の流れに逆らわない食づくり”をテーマにしたブランドです。 四季の移ろい、素材の息づかい、土地が持つ穏やかな表情。 それらをそのまま感じられるような、落ち着いた味わいの食材を選んでいます。

〈みのり こしょう〉が生まれる長坂牧場は、 放牧・自家牧草中心の飼育、少量生産、そして牧場と工房が一体となった “自然と向き合うスタイル”を続けている場所です。 草原で時間を過ごす牛のミルクには、牧草の風味や季節の香りがやさしく宿り、 黒こしょうと合わさることで、ほのかな温かみのある余韻が生まれます。

喧騒から少し離れて、ワインと静かな夜を過ごしたいとき。 軽く温めた〈みのり こしょう〉をひとかけら添えるだけで、 ゆるやかな時間の流れが戻ってくるような、 “大人の深呼吸”に寄り添う味わいです。